研究課題/領域番号 |
25620104
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
戸野倉 賢一 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (00260034)
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研究分担者 |
林 瑠美子 東京大学, 環境安全本部, 助教 (50508421)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 超臨界水酸化 / 炭素同位体 / 食品 |
研究概要 |
反応条件等の最適化及び反応後の気体を分析装置に導入する手法の確立を行った。はじめに、メタノールを用いて回分式装置により超臨界水酸化反応を行い、気体を回収し、温度・圧力等の反応条件依存性を調べることにより、完全酸化に必要な反応時間等の条件最適化を行った。 サンプル中の同位体比を精度よく測定するためには空気中のCO2の汚染を防ぐことが重要になる。反応後のガスを安定炭素同位体比測定装置に導入する際の汚染を防ぐための装置上の工夫が必要になる。耐熱性の高圧バルブを導入し、生成したガスを回収する際の汚染を防ぐ方法を検討した。 超臨界水酸化装置と波長変調近赤外レーザー吸収分光装置のオンライン部の設計・製作を行い、近赤外レーザー吸収分光装置へのガス導入条件の最適化を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コメによる最適な条件出しが行われておらず、次年度の課題として残っている。
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今後の研究の推進方策 |
コメ以外の対象物質として、脂質をより多く含む牛肉などについて、同様の手法により反応条件の検討を行い、本手法の適用範囲を明らかにする。反応時間の短縮や処理温度の低温化のため、触媒の導入を検討する。過酸化水素水を、分析対象物を仕込んだ半回分式装置に送液ポンプで送り込み、溶解した反応物を後段に固定床の触媒管によって完全酸化させる。回分式と半回分式についての比較検討を行い、最適なプロセスの設計を行う。 これらのデータを総合的に検討し、本安定炭素同位体比計測手法の優位性を明らかにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
消耗品の購入費に充てるため。 消耗品(配管部品)を5月に購入。
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