本研究は、磁気旋光特性の分析化学的利用を目指して、磁気旋光ファイバープローブの開発に向けた基礎的研究を行ったものである。得られた成果を以下に述べる。1)633nmのレーザーを用いるSagnac効果の測定により、磁気旋光特性を評価する装置を製作した。2)磁性ナノ粒子分散液の磁気複屈折を、Sagnac効果により生ずる干渉の測定により高感度に測定できることを明らかにした。3)Sagnac効果の測定装置を用いて、磁気線二色性が測定できることを実験的に示した。4)850nmのレーザーと偏光保持ファイバーおよびファイバー型ポーラライザーを用いて、磁気Sagnac効果を測定するための基本的装置を構築した。
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