マイクロチップ等を用いたポータブルな分析系は「その場」で迅速な分析結果を与えるので、環境分析等において非常に有用である。一般に、その検出部では小型のLED等を使って吸光度や蛍光をモニタリングする。本研究では光源に、電圧駆動で発光する液体発光試料を応用することを検討した。これは異なる液体発光体を連続的に発光デバイスに注入することにより波長を変化させることができる特徴を持つ。発光試料として、高効率に発光する熱活性型遅延蛍光分子や、発光スペクトルが非常にシャープなEuおよびTb錯体を用い、その液体発光特性を明らかにした。さらに光分析の光源として用いるべく、端面発光についての検討も行った。
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