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2014 年度 実績報告書

チューナブルフィルターを利用する高速、高精細ラマン直接イメージング装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25620120
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

文珠四郎 秀昭  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 教授 (80191071)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードラマン分光 / イメージング
研究実績の概要

顕微ラマンイメージング分析は試料の2次元ケミカルイメージを観測する方法として注目されているが、広く用いられているマッピング方式ではデータの取得に時間がかかるという大きな欠点を持っている。本研究では、チューナブルバンドパスフィルターと高感度CCD検出器を用い、簡便にかつ高速で試料の観察領域全体の高精細な直接ラマンイメージを取得可能な装置を開発することを目的とした。
H25年度に構築した手動制御の直接ラマンイメージングシステムに、チューナブルバンドパスフィルター入射角度調整用の自動回転ステージを導入した。これをPC にて制御することにより、ラマン画像の取得タイミングと2枚のチューナブルフィルターの角度調整を同期するよう自動制御し、波数分解能を一定に保ったまま、異なる波数領域のラマンイメージを順次取得し、ハイパーラマンイメージを収集できるシステムを構築した。また、より高速なイメージングを可能にするため、イメージインテンシファイアをイメージ検出系に導入した。これらの改良により、当初の目標に近い10画像/秒の速度で画像取得を行うことができた。波数分解能30cm-1の条件で200-2000cm-1の波数領域のメガピクセル画素数のハイパーラマンスペクトルイメージングが測定時間200秒で可能となった。
しかし、本研究で構築した光学系では試料の位置によりバンドパスフィルターへの入射角が異なるため、結像イメージ上でバンドパス波数のシフトが起こることがわかった。この波数シフトは、ハイパーイメージの取得後に解析的に補正可能であるが、特定ラマン波数の時間変化を追うための高速イメージングは困難であることが判明した。この問題を解決するため、スリットを試料上部に配置することにより顕微光学系をテレセントリック光学系とすることを試みた。この改良によりイメージ上での波数シフトの問題を解決することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] チューナブルバンドパスフィルターを用いた高速、高精細ラマン直接イメージング装置の開発2014

    • 著者名/発表者名
      文珠四郎秀昭
    • 学会等名
      日本分析化学会第63年会
    • 発表場所
      広島大学東広島キャンパス
    • 年月日
      2014-09-17 – 2014-09-19
  • [学会発表] テレセントリック光学系を利用したフィルター方式直接ラマンイメージング装置の開発2014

    • 著者名/発表者名
      文珠四郎秀昭
    • 学会等名
      第74回分析化学討論会
    • 発表場所
      日本大学工学部
    • 年月日
      2014-05-24 – 2014-05-25

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公開日: 2016-06-01  

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