研究課題
miRNAは種々の疾患の診断マーカーとして注目されている。生体内には非常に多種のmiRNAが同時に存在し、それらが複数の遺伝子を制御している。つまり、miRNAを迅速に検出するには、生体・組織・細胞中の多種類のmiRNAをワンポットで検出するmultiplex検出技術が必要不可欠である。本研究では起案者独自の蛍光三重鎖DNAとRCAを組合わせた新規検出法によりmiRNAのmultiplex検出を実現することを目指した。平成25年度までに合成した5-(4-ヒドロキシ-3-メチルベンゾフラン-2-イル)デオキシウリジンからさらに構造を改変し、4-シアノ、4-アミノ、4-ジメチルアミノ、4-エチニル、4-フェニルエチニル誘導体を合成しその蛍光特性を調べた。またウラシルに変えて7-デアザグアニンにベンゾフランを導入した誘導体の合成にも成功した。その結果、置換基を導入することでより長波長に蛍光は長がシフトした誘導体を開発することに成功した。これらの蛍光核酸は三重鎖形成に伴い様々波長で蛍光を発するプローブの開発に有用であり、miRNAのmultiplex検出への応用が可能である。
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