研究成果の概要 |
本萌芽研究では、申請者が開発した人工分子コアをファージ上で進化させる手法(10BASEd-T)を用いて、単に標的に結合する人工分子を取得するだけでなく、標的蛋白質を分解治療する触媒の取得を目指して研究を行った。現在までに、予期していた切断活性を有するクローンの取得には至っていないが、一連の過程において、人工分子コア(サリチル酸骨格)がストレプトアビジンに対して特異的に結合しうるファーマコフォアの一部になりうることを見いだし、10BASEd-T修飾法を用いた人工ファーマコフォアライブラリーの作製コンセプトおよび実施例をまとめ発表を行った。Molecules, 19, 2481(2014).
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