ピリジン環とフェノール環とをアセチレン結合を介して連ねた「ピリジン/フェノールオリゴマー」を開発した。適宜に薗頭反応を繰り返し、12、6量体のオリゴマーを得た。 これらのオリゴマーの濃度を変えたNMRから自己会合定数を求めたところ、12、6量体でそれぞれ350、34M-1と求められた。 DCE中、12量体へオクチルβ-D-グルコシドを滴定したところ、キラルならせんを示すCDが誘起され会合定数は2.4x10^7M-1であった。鎖長が長い12量体で自己会合と糖認識ともに強かった。ピリジンとフェノールがpush-pullの形式でOH基を挟み込むことが、モデル化合物のX線結晶構造解析で確認された。
|