本研究の狙いは、世界初の有機応力発光センサを創出である。当研究室が開発した応力発光材料(セラミック無機粒子)の高輝度化開発で蓄積した学術知識を、有機分子に転写することで、前人未到の弾性変形有機MLセンサ創出に挑戦した。具体的には、主要な応力発光メカニズムに因んだ下記2方面からの検討を行った。【1】応力発光空間の創出、【2】圧電性高分子中での電界発光。結果、応力発光場の形成、応力発光場への発光中心の配置、応力発光の確認に成功した。一方、究極目標の目視可能な高強度応力発光は得られていない。高効率圧電場と分子配向、発光色素、キャリア材料のスマートな組合せ、応力伝搬効率向上を今後も検討を進める。
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