DNAをテンプレートとする方法によって、金属ナノ粒子の合成に関する研究を行い次のような成果が得られた。DNAヒドロゲルを反応場にして水中での金属イオン吸着とイオンの還元に基づく低環境負荷な方法で、既知の方法では最小サイズに相当する金ナノ粒子(平均粒子サイズ:2.8 nm、粒子分布:±1 nm)を調整した。DNA自己組織化を応用して、コイル状に凝縮した金粒子から構成された平均外径100 nm内径37 nmの金ナノコイルを成形した。金または銀のナノ粒子を含んだ薄膜でできた微細小胞構造体の成形にも成功した。
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