窒素原子のアンカーとして働く窒素原子と強く相互作用する第3元素(窒化物形成の自由エネルギーが負の大きな値を持つ元素)をドーピングすることにより、窒素原子の熱拡散・再配列を抑制し、a”-Fe16N2相の耐熱性を向上させることを目指した。第3元素としてガリウムを数パーセント程度含む試料において、極めて純度の高い(90%以上) a”-Fe16N2相が得られる条件を見いだすことに成功した。得られたガリウムドープa”-Fe16N2試料の熱安定性を評価したが、非ドープ試料(a”-Fe16N2)との間には有意な差は見られなかった。
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