AgとIを包蔵したBi2Sr2Ca1Cu2O8(Ag-I-Bi2212)からのゲストのデインターカレーション反応を利用して、銀ナノロッドを創製することを終局目的とした本研究では、その終局目的の達成には至らなかったが、以下に示す幾つかの知見を得た。650~700℃付近でAg-I-Bi2212を処理することによって、銀のワイヤーが形成され、その生成量は処理中にガスを流すことによって増加することを明らかにした。また、AgIをCu2OやFeOと接触させることにより、銀のワイヤーが生成することを見出した。その生成状態は、接触される酸化物の種類や処理中に流すガス種やガス流量に依存する結果を得た。
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