資源量豊富かつ地球上に広汎に存在する元素、マグネシウム(Mg)、ホウ素(B)から調製される二ホウ化マグネシウム(MgB2)の高容量二次電池用負極材料としての可能性を探索する。MgB2は、1分子あたり8電子関与の還元・再酸化が可能と予測され、その理論容量は、4669 Ah/kg(リチウム(Li)の1.2倍)となる。 本研究では、有機電解液として、Mg2+とホウ酸イオンを含むジメチルスルホキシドあるいはジメチルスルホン電解液を用いて、MgB2の電析を試みた。条件を種々変更して行ったところ、MgB2と思われる化合物の析出は、SEM及びEDS分析により確認できたものの、再溶解は困難であった。
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