四面体要素分割を用いて大変形問題を高精度に解析可能な新しい有限要素解析シミュレータを開発した.新たに提案した有限要素定式化であるF-barES-FEM-T4を組み込み,既存手法で問題となっている各種ロッキングや圧力振動などを抑制することに成功した.四面体要素を用いているが故,工業製品に現れる複雑な形状に対しても適用することができる.加えて,四面体要素の自動メッシュ生成と組み合わせることにより,ゴム材料などの解析に現れる厳しい大ひずみ問題に対しても適用することができる.種々の解析例を示すことにより,開発されたシミュレータの有用性を示した.
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