研究課題/領域番号 |
25630017
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
梶原 優介 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (60512332)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 残留応力 / プラスチック成形 / テラヘルツ波 / テラヘルツ分光 / 光弾性法 |
研究概要 |
本試験研究ではテラヘルツ(THz)光弾性法による残留応力分布評価法を提案し、樹脂成形品に対する高精度かつ非破壊な残留応力評価法の開発を目指している。今年度はTHz計測が樹脂成形品の内部残留応力評価において有用であるか評価を行った。そのためにまず,残留応力の異なるポリエチレン(PP)サンプルを射出成形法により複数作成し、THz分光実験によりTHz波の透過吸収の変化を検証した。結果、残留応力が大きいサンプルにおいては、4~5THz近傍において大きく吸収に偏光依存性が出ることを確認した。本結果を従来の穿孔法と比較したところ、ほぼ同様の結果が得られている。以上から、提案法の妥当性が証明されている。次年度は残留応力の定量化に取り組む予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
テラヘルツ分光を利用した実験的評価により,定性的ながら提案法の妥当性が確認できている.今後は定量化に取り組む予定である.
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今後の研究の推進方策 |
定性的な評価により提案法の妥当性が評価できているので,定量化に取り組む予定である.具体的には,残留応力の異なる試料を射出成形法により作成し,提案法及び従来法(穿孔法)によって評価することにより定量化を推し進める.
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