(1)反発硬さ試験において,試験片の固定方法が好ましくない場合には,試験片の弾性変形が十分に回復する前にハンマが離れることによって,反発後の試験片の振動が増加し,これが反発係数の低下の一因となることを確認した.(2)四角錐圧子を有する高剛性ハンマを用いると,測定面上の潤滑油の有無や衝突速度の影響を受けずほぼ一定の反発係数が得られることを明らかにした.(3)ガラスの測定においても,上記(2)のハンマを用いると,衝突速度の影響を受けずほぼ一定の反発係数が得られる試料のあることが確認できた.さらに,ハンマ衝突時のガラスの変形および破壊挙動がハンマ反発挙動に大きく反映されることが明らかになった.
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