本研究では,垂直軸小型風力発電機の出力向上機構の開発に取り組んでいる。この中で,次に示す2つの機構の有効性を明らかにした。 1つ目は,発電機用モーターのコギングトルクを低減するために,非円形歯車を組み込んだ機構である。結果として,25%以上のトルク低減を図れるケースがあった。 2つ目は,風車の回転数に応じて位置制御ができる遠心調速機を操作方式とする無電力メカニカルな無段変速機構である。結果として,従来の固定速増速機に比べ,15%以上の出力向上を得られた。また,この改善研究から,新たな方式の無段変速機構を考案できた。
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