詳細反応モデルを用いた燃焼数値計算の高い計算コストを低減するために,本研究では「簡易反応モデル構築」という新しいアプローチを採用した.すなわち,様々な基礎燃焼特性を表現することができるように,現象論的に数段程度の反応式を構築し,半経験的にモデル定数を決定した.開発したモデルを実際に燃焼数値計算に利用し,モデルの正確性および計算負荷の低減効果(50倍以上の高速化)を確認した.さらなる高速化のため,フーリエ級数による近似を導入することで,アレニウス式の非線形性に起因する硬直性の緩和も試みたが,これは未達となった.
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