本研究は,流動中の高分子水溶液内の高分子の分子量,濃度,配向状態の評価を行うために,高分子の蛍光標識を行い,その蛍光特性を観察して高分子状態を測定することを試みた.さらに,同じく高分子状態の計測を行うために高分子水溶液について誘電分光計測を,静止流体用の平行平板電極とマイクロ流路の上下壁に付設したマイクロ電極を用いて測定を行った.蛍光標識では単体の高分子の蛍光観察は可能だったが,流動中では分布を識別するのが困難であり,現在HPamを用いた測定を試みている.また,誘電分光測定では,誘電緩和の周波数で高分子状態を識別できることを示したが,マイクロ流路内の測定では外乱が多いため機器を改善中である.
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