次年度の研究費の使用計画 |
初年度の目標の一つは限界熱流束の増加割合の実測であったが、本提案による非溶解性混合媒体では、液体の組み合わせにより、一方の成分液体が他方媒体の蒸気圧により高サブクール状態に自律的に保持できるため、簡単な方法ながら限界熱流束値はきわめて高い値となる。既存の整理式である程度の予測は可能であるが、これを実測するためには伝熱部仕様新規に設計・製作する必要があった。すでに加工を依頼していたが、加熱ブロックの形態ゆえに熱電対取り付けがうまくゆかず、方法を検討して再度作りなおすことになった。このため第二年度に実施することになり、組み付け等に要する費用を繰り越すことになった。また低圧力での実験実施も伝熱部の交換を優先したため、実験が中断しており、このため液体購入費用等を次年度に繰り越すことになった。これらの総額は初年度交付申請書記載の直接経費1,400,000円のうちの636,810円である。 上記理由を踏まえ、平成26年度は以下の予算使用計画で進める予定である。繰越額(636,810円)はすべて物品費として26年度配分予算と合わせて(計1,326,810円)、主に加熱ブロックの製作および改修費用として使用し、他、配管材料、試験液体等の消耗品として使用する。国内外の学会発表のための旅費(660,000円)を、国内旅費として 160,000円、外国旅費として 500,000円を使用する。人件費・謝金として計上するものは無い(0円)。その他、会議参加登録費用等として 150,000円を使用する予定である。
|