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撥水面上では，過冷却下でも容易に気泡が発生し，沸点以下の伝熱面温度でも気泡が周期的に発生し離脱する現象が観察されたが，本研究ではこの現象が生じるメカニズムを明らかにした．この現象には溶存空気が重要な役割を担っていると想定し，その影響を確認するために，溶存空気が液中に含まれている状態(Open)とほぼ完全に取り除いた状態(Close)で実験を行った．その結果，過冷却下で存在する蒸気膜は，蒸気と空気の混合物であることが結論付けられた．溶存空気は沸騰初期において伝熱促進効果を有することが明らかとなった．以上の結果は新たな知見であり，沸騰科学の進展に大いに貢献できたといえる．
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