本研究では動物細胞の膜上に存在するタンパク質を有限要素法によりモデル化し,固有振動解析を行うことでセンサとなるタンパク質の固有振動数と固有モードを求めることを試みた.タンパク質を失点系に置き換えて有限要素法により解析するために,質量の位置および大きさ,質点同士をつなぐ合成をデータとして与える必要がある.各原子の位置座標はタンパク質のデータバンクで講評されているのでそれを用いた.原子同士をつなぐ剛性については,分光分析による吸収スペクトルを参考に決定した.その結果,タンパク質の固有振動数と対応する固有モードを求めることができた.
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