da Vinciが対応できない力覚,血液中での視界,拍動への対応などの課題を解決し,価格を抑えた心臓手術用のロボット開発のための基礎技術として,研究代表者らが開発した2台のDCモータを接続したマスタースレーブを応用したシステムについて検討した.ロボットの設計のための計算プログラムを作成し,基礎実験で妥当性を検証したのち,肘,手首,把持の3自由度についてマスターモータを術者に装着し,力覚を持ち術者と相似形のスレーブロボットを操作する手術ロボット実験装置を試作し,その基本性能を確認した.血液中での画像を得るためのエコーガイドを用いる技術,拍動下での安全性確保のための制御技術についても検討した.
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