本研究では、我々が発見した金属化マイクロタービンの超高率な光駆動現象のメカニズムの解明を目的として、実験と解析によって駆動メカニズムの調査を行った。実験では、金属化させた樹脂製造形物にレーザー光を照射した際の光吸収による発熱現象を観察し、温度分布を計測した。また、マルチフィジックス解析により、光吸収による発熱、熱対流の連成解析を行い、レーザー照射による発熱によって生じるマイクロタービンまわりの流れを解析した。さらに、より高速かつ安定に回転するコマ型マイクロタービンを考案し、試作と駆動検証実験を行った。その結果、数mWの微弱レーザーで550 rpm以上の高速かつ安定な回転駆動を実現した。
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