微粒子のブラウン運動や偏光特性等の物理特性の環境依存性を利用して,細胞内の温度や粘度を計測するためのセンサについて研究を行った.温度感受性を有する蛍光色素を導入したナノサイズのゲルビーズを内包したマイクロカプセルを用いたブラウン運動による粘土計測を行うセンサ及びシリコンの偏光特性の温度依存性を利用したシリコンナノワイヤによるナノ温度センサの2種類について検討を行った.マイクロカプセルセンサの作製には成功したが,マイクロ流路を用いた大量生産及びブラウン運動と粘度の較正は良好な結果が得られなかったが,シリコンナノワイヤセンサの偏光特性と温度は良好な較正結果が得られ,新規温度センサの可能性を示した.
|