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2013 年度 実施状況報告書

テンセグリティ構造の動的移動におけるダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 25630098
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関立命館大学

研究代表者

平井 慎一  立命館大学, 理工学部, 教授 (90212167)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードテンセグリティ / 転がり移動 / ダイナミクス / マッキベン型空気圧アクチュエータ / 接触
研究概要

6ストラットテンセグリティロボットの転がり移動を定式化した.ストラットの運動を,重心に関する並進の運動方程式と,重心まわりの回転を表す四元数に関する運動方程式で表す.テンセグリティロボットの運動は,すべてのストラットの運動方程式の組で表される.ストラットの先端は地面と点接触し,地面の接線方向の摩擦係数は十分に大きいと仮定して,テンセグリティロボットと地面との接触を定式化した.
次に,シミュレーション結果と実験結果を比較した.6ストラットテンセグリティロボットの接地は,正三角形の面が地面と接触する軸対称接触と,二等辺三角形の面が地面と接触する面対称接触に分類される.6ストラットテンセグリティロボットの弾性要素にマッキベン型空気圧アクチュエータを導入し,ロボットの外殻を変形させる.一対のアクチュエータを同時に駆動することで,軸対称接触から面対称接触への遷移,面対称接触から軸対称接触への遷移が生じる.転がり運動のシミュレーションが,これらの遷移を表現でき,遷移のシミュレーション結果が実際の遷移に一致することを確認した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度は,6本のストラットから構成される6ストラットテンセグリティロボットに関して,転がり移動と跳躍を定式化する予定であった.転がり移動の定式化に関しては,当初の予定通りに進み,転がり移動のダイナミックシミュレーションを実現するとともに,シミュレーション結果と実験結果の比較を行った.一方,跳躍に関しては,空気圧アクチュエータが発生する力積が不十分で,跳躍を実現することができなかった.その理由として,空気圧弁の応答速度が挙げられる.そこで,振動駆動式無拘束ポペット弁を導入することを試みる.

今後の研究の推進方策

6ストラットテンセグリティロボットに関して,転がり移動と跳躍を定式化するとともに,別の形態のテンセグリティロボットに関する定式化と実験的な評価を進める.また,テンセグリティロボットに振動駆動式無拘束ポペット弁を導入し,跳躍を実現することを試みる.

次年度の研究費の使用計画

年度末の残高が少額であったため次年度に繰越した.
物品費(消耗品費)として使用する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Active Shaping of a Tensegrity Robot via Pre-pressure

    • 著者名/発表者名
      Shinichi Hirai, Yuusuke Koizumi, and Mizuho Shibata
    • 学会等名
      2013 IEEE/ASME Int. Conf. on Advanced Intelligent Mechatronics
    • 発表場所
      Wollongong, Australia
  • [学会発表] 圧縮材12本を使用したテンセグリティ型柔軟移動ロボットの転倒移動

    • 著者名/発表者名
      川井 郁弥, 平井 慎一
    • 学会等名
      ロボティクス・メカトロニクス'13講演会
    • 発表場所
      つくば国際会議場(茨城県)
  • [学会発表] 星形テンセグリティ構造の変形による転がり移動

    • 著者名/発表者名
      伊牟田 遼, 平井 慎一
    • 学会等名
      第31回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      首都大学東京 南大沢キャンパス(東京都)

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公開日: 2015-05-28  

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