本年度は実機試験の詳細の考察とまとめを実施した。 実機試験の結果、回転数5000 r/min・出力7.8 kWの動作点にて、解析時と同じ最高効率96.9%を達成した。また、この時の銅損、鉄損は解析時とほぼ一致した。この効率の値はレアアース永久磁石を用いた発電機よりも高く、SR発電機の効率としては研究者らが知る限り最高の値ではないかと思われる。 一方、回転数5000 r/min、出力10 kW以上の領域において、解析値とのかい離が発生した。解析とかい離した要因として、発電機試作時の鉄心加工方法が打ち抜きではなくワイヤカットであることによる鉄損増加、コイルエンド部増大による抵抗値増加等が考えられるが今後さらなる詳細の解析と酸処理による表面処理の工夫が必要かと思われる。。 以上の研究結果を論文にまとめて投稿した。査読の結果、この分野において世界で最も難関といわれているIEEE Transactions on Industry Applicationsにフルペーパーの掲載が決定した。本研究は世界最高レベルの研究の中の一つである。
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