本研究では,ハイブリット形モジュラーマルチレベル電力変換装置(MMC)の開発を目的としている。本研究では,①ハイブリット形MMCの基本動作検討,②MMCの制御系構築,③ハイブリット形MMCの体積評価を行った。①では,仮想変換器理論により所望のPWMパターンを容易に得られることを証明した。また,②では,制御系を提案し,所望の動作を実現した。③では,システムの体積について検討し,小型化を達成する上で必要な条件を導出した。最後に,提案方式は従来設備に比べ,体積を50%以下に削減できることを確認した。 以上の結果より,ハイブリット形MMCは,小型化と低コスト化を同時に実現できる手法であると言える。
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