パルスパワーを食物に印加して、殺菌やジュース取り出しの研究が行われてきた。日本人の高齢化が進み、生活の質の維持のため、形を保ったまま、植物を柔らかくする新しい方法が求められている。ここでは、パルスパワーを野菜や果物に印加して、柔らかくする方法を提案し実験を行った。まず、パルスパワー発生装置の開発を行った後、二つの電極間に食物をいれ、電極間にパルスパワーを印加した。食物は、パルスパワーの印加回数を増加するとさらに柔らかくなるが、上限の印加回数が存在した。食物の温度変化はなく、ビタミンCの変化もなかった。顕微鏡下での実験結果から、師部放射組織に大きく影響していることが分かった。
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