光信号をなるべく光領域でデジタル処理できれば、従来のアナログ処理技術では難しかった、高速・低消費電力で光ランダムパルス系列信号発生を実現可能である。このランダムパルスは自然界にはない規則性を持つので、光計測の高感度化、光通信の評価用パルス光源の実現に寄与可能である。 本研究では、光と電子技術の両者の利点を生かすことによって、100 Mbit/s~40 Gbit/sの動作速度を持ち、光計測・光通信両者に対応可能な光信号のデジタル処理技術を確立した。主目標の1つであった光計測の高感度化は未達成であるが、当初予定していなかった、光通信の符号を別の形態に簡便に変換できる回路を実現することができた。
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