本研究では、連続時間域における動的システムを離散時間論理遷移システムとしてモデル化する手法を提案し、論理状態の関数として与えられる目標関数に対して、最適化制御則の設計手法を構築し、遷移行列に確率特性を有する場合の統計的最適制御手法を構築した。さらに、提案したモデリングと最適制御手法の実システムへの応用検証例として、ガソリンエンジンの残留ガス割合制御問題とハイブリット自動車の燃料消費最小化のためのリアルタイムパワートレイン制御問題に適用し、それぞれ実験ベンチにおける実験検証とシミュレーション検証によってその有効性と産業技術への発展の可能性を示した。
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