鉄筋コンクリート構造の柱梁接合部の三次元的な鉄筋配置をモデル化した数値解析により,三次元に輻輳した配筋による力学相互作用とひび割れ進展を再現したうえで柱梁接合部破壊現象を解明し,合理的な柱梁接合部の設計法と配筋詳細について提案することを目的に,研究代表者が開発した三次元離散解析手法剛体ばねモデル(RBSM)のシステムを拡張し,主に柱梁接合部に機械式定着具を配置した際の破壊形式への影響を検討した。システム拡張により500万自由度を超える非線形解析が可能となり,機械式定着具の定着性能と接合部破壊への横方向筋の配置の影響を実験と同様に再現することに成功した。
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