メタン発酵法は嫌気性細菌および古細菌による加水分解、酸生成、メタン生成を経て有機物をメタンへ転換する方法である。本研究はエタノールを利用可能なメタン生成古細菌とエタノールを生成する酵母を共生させることによって、エタノールを中間生成物とする新しいメタン発酵法について検討を行ったものである。エタノール発酵を行った後、メタン発酵を行う2段階培養法において、25℃の場合と比較して35℃におけるメタン生成速度が高いことが示された。その主な要因はメタン生成古細菌によるメタン生成反応であると考えられた。また25℃および35℃のメタン生成ポテンシャルに大きな違いはなかった。
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