測定した実験データを基に分析を行い、日本建築学会近畿支部研究会では「寒冷曝露時の温冷刺激を知覚する温度および不快を知覚する温度に関する研究 青年男性の頭部・手部・足部について」として、熱的中立な環境のみならず、暑熱環境から寒冷環境まで幅広い温熱環境下において、室温-皮膚温-温冷覚の関係を明らかにした。人間-生活環境系シンポジウムでは「温熱的中立~寒冷環境における温冷刺激を知覚する温度と不快を知覚する温度に関する研究 青年男性被験者の頭部と末梢部の場合」として、温冷刺激を知覚する温度(知覚開始温度)と温熱的不快を知覚する温度(不快知覚温度)の2種の温冷覚を明らかにした。 上記の各部位の温冷覚の感度が明らかとなったため、不均一な温熱環境下における生理心理反応を把握する実験を行い、各部位の部位等価温度-皮膚温・皮膚熱流束-温冷感を関連付けて測定を行った。併せて、全身温冷感と温熱的快適感を測定した。 上記の被験者実験のデータを基に、各部位の温冷感覚を全身温冷感覚に統合するモデルの導出を試みている。
|