本研究では、住宅・土地統計調査データに基づき東京都における建物倒壊リスクを分析し、その変遷と地域ごとの建物脆弱性を解消するための課題を明らかにし、それらを視覚化した。また、災害対応を考慮して形成されてきた国内外の伝統的集落、町並、都市空間、建築空間、その他災害復興と防災に関する空間について調査を行い、情報収集を行った。そして、それらを「災害対応の循環体系」における各フェイズ(被害抑止、被害軽減のための事前準備、災害時緊急対応、復旧・復興)に対応させ、位置情報、名称、目的、対象とする災害、成立年代、空間規模などに分類・整理し、災害対応の都市・建築空間データベースとしてデータベース化した。
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