本研究は、患者の「動線」や「待ち」を予測する、簡便に利用可能なシミュレーションモデルを作成するものである。具体的にはオーダリングシステムのデータを元に、汎用性のあるフローチャートを作成し、到着時間分布や分岐確率を収録し、またそのシミュレーション結果を実態調査に基づき検証することが目的である。このモデルの作成により、設計の進度に応じた、各段階での計画案の是非・得失を逐次実証的に検討できる。 岡谷市民病院(長野県)、足利赤十字病院(栃木県)、八戸赤十字病院(青森県)にて、1)来院時刻分布、2)各々の分岐点の分岐確率、3)各々の行為時間分布の、実態調査を行い,モデルの再現性を検討した。
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