手で触れて、ヒトが知覚する形や感性を脳血流の賦活状況などの測定を含めて客観的に評価し、その特性を明らかにした。異なる形状や硬さ柔らかさの物体に対する視覚と触覚を用いた知覚内容とそれに対する感性の評価値に大きな差異は見られなかったが、触覚による想像量が視覚に比べて有意に高い結果が示され、触覚は視覚で形状やデザイン性、機能性を発想するよりも多くの感性を想像させることを定量的に示した。また、海外視察による最先端のデザイン研究開発の調査において、本研究の国内外における位置づけと、今後の展開によってデザイン開発に役立つ知見となることを論じた。
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