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2013 年度 実施状況報告書

「まちなか医療」と「まちなみ景観」の相互補完に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25630253
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関早稲田大学

研究代表者

後藤 春彦  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70170462)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードまちなか医療 / まちなみ景観 / 地域包括医療 / 健康医療福祉都市 / 空家活用
研究概要

本研究では重要伝統的建造物群保存地区「今井町」を対象として、「まちなか医療」と「まちなみ景観」の相互補完関係を構築しながらグループホームや予防医療施設などの小さな医療拠点をまちなみにインフィルしていくための方法論の構築を目標として研究を進めた。
平成25年度は研究の端緒として、医療関係者や自治体関係者とのセミナーを行い、将来的なまちづくりの方向性を確認し、医学と都市計画の融合を目標とした研究推進のための研究体制の構築を行った。また、歴史的町並みの現状と課題を整理するために、市教育委員会へのインタビュー調査を行い、調査項目と分析のフレームを設定した。
そのうえで、町並み保存関係者、居住者への聞き取り調査を行い、町並み保存の現状と課題を把握するとともに、高齢者の散歩行動、医療福祉施設の利用状況や地域活動への参加状況などを詳細に把握し、歴史的な町並みの環境特性に応じた高齢者の生活実態や医療福祉分野における歴史的町並みの活用の利点や課題を把握した。
現地でのフィールドワークと平行して、まちなか医療に関する既往研究の整理や、全国の地域包括ケアやまちなか医療の実践事例の調査を行い、高齢化社会における医療の役割の変化や課題の抽出、医療福祉予防の連携や地域医療プログラムの運営体制の構築手法についての現状整理を行った。また、奈良県立医科大学の周辺地域に存在する地域資源を把握し、住民活動や民間企業の活動などを通した予防医学のための見守り機能を検証し、医療福祉予防の連携構築に向けた基礎情報の整理を行った。

現在までの達成度
現在までの達成度

4: 遅れている

理由

奈良医科大学をはじめとする医療福祉施設や医療関係者との研究体制の構築や分析の枠組みに関わる調整に時間を要し、当初目標としていた医療福祉機関が提供可能な医療福祉予防の機能、プログラムの把握や実現方法の検討について進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

平成25年度に行う予定としていた医療福祉機関が提供可能な医療福祉予防の機能、プログラムの把握や実現方法の検討を進めていく。そのうえで、これらの機能の歴史的街並へのインフィル可能性について検討を行なっていく。
健康見守りサービスを都市計画サイドから支援していくために、奈良県立医科大学地域医療支援室との協力のもとに、健康維持増進、疾病予防医療(一次予防)、脳卒中患者の回復期リハビリテーション、療養等の支援スキームの普遍化を行なう。プログラムの運営においては、遠隔地からまちなか医療拠点での見守りを実施するためのICTの活用を検討するとともに、まちづくり活動との連携によって地域社会による見守り体制の構築を目標とする。
そのうえで、地域住民、および奈良県立医科大学周辺地域の医療福祉機関とのワークショッップを開催し、研究成果の普及と持続的運営に向けた課題の抽出を行なう。

次年度の研究費の使用計画

奈良医科大学をはじめとする医療福祉施設や医療関係者との研究体制の構築や分析の枠組みに関わる調整に時間を要したために、具体的なプログラムの運営が延期となっている。
本年度は医療関係者との共同による現地でのフィールドワーク、具体的なプログラムの運営を進める予定であり、出張旅費や調査員のアルバイト代として使用する。

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公開日: 2015-05-28  

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