研究課題/領域番号 |
25630254
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
日詰 博文 早稲田大学, 理工学術院, その他 (40580296)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 名取市閖上地区 / 朝市 / 住民主導 / 6次産業化 / 産業復興 / 避難 |
研究概要 |
宮城県名取市閖上地区は、東日本大震災による甚大な被害を受け、民主導型の復興まちづくりの重要性が言及されており、産業復興・雇用創出の場としてのゆりあげ港朝市の復興支援に携わるなかで、アンケートやヒアリングを中心に朝市の実態、課題を検討してきた。その中でも2013年5月4,5日のプレオープンにあわせ朝市組合の協力のもと、来場者に総計1058人のアンケートを回収した。 結果として、朝市への来客は名取からだけでなく隣接する仙台市からの来場が非常に多く、次回容赦による来場がほとんどであった。閖上地区の住民には、被災により自家用車を所有していない人々、高齢者が多くいるため、朝市会場までの路線バス等の整備が切望されていることがわかった。プレオープンの日には、朝市組合の自主事業で三日間市内に六か所ある仮設住宅と主要駅そして朝市を結ぶ無料シャトルバスを走らせた。多くの仮設住宅の住民に利用してもらい、継続してバスを走らせてほしいとの要望も出たが、自主事業では限界があった。また津波避難に関する意識の高さがうかがえた。利用者がすぐに避難できる隣接する津波避難施設の建設が切望されている。その反面、行政に話を伺うと数年が嵩上げを行った後に集会所・団地を造ることでその上部が津波避難施設の役割を担うことが検討されており、現状で嵩上げ前の土地に新設の津波非難ビルの新設は困難との見解を得た。 その後、行政に打診を行った結果、被災し現在利用されていない閖上中学校が避難施設として指定されることとなった。今後閖上朝市の利用者を通して、上記の指定の周知、防災意識についてのヒアリングを行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
来客へのアンケート、行政への聞き取りはある程度行えてきているものの、閖上朝市を通しての地域復興への手立てとしての有用性を証明するためのデータ項目の抽出と精査がやりきれていない。避難訓練など重要なキーワードもまた抽出されており、並行して研究を行っていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
閖上朝市の利用者を通して、上記の指定の周知、防災意識についてのヒアリングを行っていく予定である。また、昨年冬に朝市施設の新設を機にグランドオープンを果たし、来客の滞在時間の長期化が見て取れることから、ヒアリングを通して客の滞在時間の延長がもたらす、地域への波及効果、他の組織との連携の可能性について研究していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
朝市組合と協力することで、人件費などを浮かすことができた。 より密に、朝市とかかわることで朝市の共同体としての可能性と、朝市にかかわるネットワークを明らかにしていきたい。
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