本研究は、ゆりあげ港朝市を構成する施設と組合に関する再建過程の記録および早期朝市復興に至った経緯をもとに、災害危険区域内の現地再建による復興過程にある商業活動がもたらす場の地域貢献を明らかすることを目的とする。4-1では再建時に組合が受けた支援を、4-2章では組合と他地域・他団体との連携を、4-3章では朝市利用圏域のニーズとそれを取り入れていた朝市の自助努力を確認した。それらより、再建の過程に関する経緯と課題点を踏まえ本研究における地域貢献についての知見として、段階的な再建過程、復興需要の実現、他組織との連携の重層化が、地域貢献につながる要素であることを明らかにした。
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