強磁性・常磁性の相分離と同様に反強磁性・常磁性の相分離が予想される.本研究ではNiMn-NiZn擬二元系合金において反強磁性相分離を調査した. Ni50(Mn1-xZnx)50擬二元系合金のネール点(TN)とL10/B2変態温度を決定した.熱処理した合金の組織観察とXRDによる結晶構造同定を行った.600~700°Cで熱処理したNiMn/NiZn拡散対の組成プロファイルをEPMAを用いて測定した. 拡散対においてTNをまたぐ濃度ギャップが確認された.また,Ni50(Mn0.94,Zn0.06)50合金をTN直下の680°Cで熱処理した試料において,母相の結晶粒界から第二相の相分離が確認できた.
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