磁場中熱分析溶解同時観測装置を開発し、100 mm室温空間ボアを持つ無冷媒型超伝導マグネット(最大磁場10 T、東北大金研強磁場センター設置全国共同利用装置)に組み込み実験を行った。Mn-Bi合金について実験した結果、最大磁場10T、温度:290-770 Kの範囲で、MnBi→Mn1.05Bi+液相、Mn1.08Bi→Mn+液相への分解を熱分析と試料形態の変化で捉えることに、世界で初めて成功した。強磁場によって、液相+Mnの過冷却状態が異なることも見出した。得られた実験結果に基づいた強磁場中熱処理で、MnBiバルク磁石を合成した。
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