ベルト型高圧発生装置の圧力発生領域を拡大し、新たな機能の発現、制御に向けた新物質・材料の合成環境の拡張を目的とした。アンビル直上にテーパー状のWC製増圧板を配置することで、室温下で20GPaまでの圧力発生、高温度下では1200℃,12GPa迄の圧力発生を行った。シリンダー内径を32mmから44mmの大型装置に拡張し、当該圧力・温度領域を実際の合成実験に供すると共に、増圧板の寸法、材質(超硬合金粒子の粒径、バインダー組成)の差異が及ぼす影響を明らかにした。実際の高圧合成実験に供し、wBN結晶の合成と光物性評価、ミュウオン・スピン回転法評価の為のステショバイト結晶の合成を行った。
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