研究課題
挑戦的萌芽研究
局部腐食の萌芽過程の発現場所を特定するため、時間応答性に優れた不働態皮膜可視化電気化学測定法を開発した。硫酸水溶液中、チタンを動電位アノード分極した際の不働態皮膜が下地結晶面方位に依存して不均一に成長する過程、および臭化物イオンを含む溶液中で局部破壊する前駆過程をその場観察することに成功した。さらに、紫外線の照射はアノード酸化皮膜の薄化および不均一化を助長することを確認した一方、条件によっては酸化皮膜を介しての電荷移動反応の抵抗が増大し、耐食性が向上することも見出した。
腐食防食科学