エポキシ樹脂の最も一般的な原料フェノールであるp-クレゾールノボラックに,エポキシ基を有するビニルエーテルをテトラヒドロフラン中,0℃で,6時間反応させ,アセタール結合を含むエポキシ樹脂を合成した。こうして得られたアセタール結合を含むエポキシ樹脂を用いて,通常のCFRP製造方法によりCFRP板を作製した。得られた分解性アセタール結合を含むCFRP板の力学的性質と熱的性質などの基本物性を測定した。さらに,CFRP板に塩酸を作用させ,アセタール結合の加水分解に基づくCFRP板の分解と,炭素繊維と樹脂原料のフェノール類の再生と回収を実現した。
|