ガラス基板上にMPTMS単分子膜を極薄銀薄膜の表面のみ、及び表界面層に用いた構造を作製した。その後、試料の環境試験を行った結果、MPTMS表界面試料では、表面粗さの増大を抑制し、電気特性・光学特性の変化を防ぐことができた。有機分子を変化させ、表面層としての効果を検討した結果、アルカンチオール分子の方の効果がより高く、特に、1-DT, 1-ODTが優れた特性を示した。最後に、フレキシブル基板への適応のために、PEN基板を用いた場合の有機単分子膜作製プロセスの最適化を行い、エタノール溶媒中での成膜が適していることを見出した。
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