本研究では、結晶粒超微細化と結晶配向化に最近本研究グループで開発した高圧スライド加工(HPS: High-Pressure Sliding)法を用いた。熱電材料の特性を評価するパラメーターである電気的出力因子(Power Factor: PF)は、n型とp型ともにHPS加工施すことで増加した。特に、n型で得られた本研究結果は、従来の研究結果と比較して最も高い値となり、HPS加工はBi2Te3系熱電材料の熱電性能向上に効果的であることを示した。本研究では、新たにSiをナノ結晶化すると熱伝導率は単結晶のSiに比べて1/20に小さくなることを示した。
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