本研究では,電極の幾何学形状から決定した電気容量モデルを高温下において酸化物融体系サスペンションの電気容量を実測することにより検証し,高温in-situに結晶化率を定量化可能な手法を開発した.ルツボおよびロッドの幾何学的形状から算出した電気容量モデルは,比誘電率が既知の複数の液体をロッドの浸漬深さを変化させて電気容量を測定した結果,実測値を非常に良く再現することが明らかになった.高温における融体の固相率を変化させて電気容量を測定した結果,比誘電率の固相率依存性はNielsenの式に従った.これらの結果より,結晶化率を高温in-situに定量化することが可能であることが明らかとなった.
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