イオン液体とポリマーから構成するイオン液体ゲルを,導電材のカーボンナノ粒子のバインダーとして利用した空気極を作製した.カーボンナノ粒子の薄膜を作製する工程において,超臨界二酸化炭素による乾燥を利用することで,ナノ粒子が均一に分散し,構造破壊を抑制した電極を作製した.カーボンナノ粒子間に,イオン液体ゲルをバインダーとして形成させる工程において,超臨界二酸化炭素による含浸を適用した.その結果,大気圧下でのゲル形成と比較して,高いリチウムイオン伝導度が確認された.以上の空気極を用いて,リチウム-空気電池の性能評価を行った結果,ポリマーバインダーと比較して約2.5倍の電気容量が得られた.
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