無機材料を繊維化することで、新規なデバイスを開発することを目的とし研究を行った。その結果以下の成果を得た。2酸化チタンを繊維化することで不織布とし、電解液とともに導電性ガラスで挟み込むというシンプルな形態の色素増感太陽電池セルの作製に成功した。ゾル-ゲルプロセス由来の表面残存基にリンを導入しイオン交換によりシリカ不織布表面にリン酸銀微粒子を担持させることに成功した。犠牲剤の仕様により可視光下で極めて高い有機物分解効率を得た。ガラス繊維とともに抄紙することで、機械的強度に優れる2酸化チタン含有フィルタを作製し、炭素系PM2.5粒子を捕集、分解しうることを示した。
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