吸着物質の同時光・熱分解挙動を解析するために光照射が可能な熱天秤を製作した。これを用いてメチレンブルーとアナタース型チタニアの混合物の光熱同時分解を行ったところ、紫外線を照射することで反応速度が増大することがわかった。次にゾルゲル法により塩化金酸とチタンイソプロポキシドから、還元剤(アスコルビン酸)を添加する場合と添加せずに金ナノ粒子―チタニア複合触媒を合成した。金を担持することで可視応答性を示すことが紫外可視拡散反射スペクトルから確認できた。金ナノ粒子―チタニア複合触媒は可視光照射下でメチレンブルーの光分解およびニトロベンゼンの光還元反応の光触媒として有効であった。
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